公開日:2009/11/15
【第125号】TOP500特集2回目 TOP500への道
次世代スパコンが事業仕分けで削減もしくは凍結となった直後にこんな話をするのも何ですが、連載にしてしまったので、前回に引き続きTOP500の話をしたいと思います。
前回はTOP500の意義をお話しましたが、それでは皆が意義を感じればTOP500に掲載されるシステムは増えるのでしょうか?
2009年6月のリストに掲載されている日本のシステムは、たったの15システム。地球シミュレータ、航空宇宙技研、理研、東工大、東大、筑波大、核融合研、東大医科研、京大、物材研、天文台(2件)、産総研CBRC、KEK(2件)で、Rmaxは最大122TFLOPS、最小18.6TFLOPSです。
あれーー、他の大学や研究所はどこにいったのでしょうか?そうです、なかなかTOP500に入れるシステムがないんです。例えばTOP500に入っていないシステムでは、下記のような研究所やセンターがありますが、理論最大性能でも以下の通りです。
| 北海道大学情報基盤センター | SR-11000 | 5.4 TFLOPS | |
| 東北大学サイバーサイエンスセンター | SX-9 | 26.2 TFLOPS | |
| 東北大学流体科学研究所 | Altix | 6.56 TFLOPS | |
| 東北大学金属材料研究所 | SR11000 | 7.5 TFLOPS | |
| 東京大学物性研究所 | SR-11000 | 5.8 TFLOPS | Altix | 7.7 TFLOPS |
| 名古屋大学情報基盤センター | FX1 | 30.72 TFLOPS | |
| 京都大学化学研究所 | Altix | 1.6 TFLOPS | |
| 大阪大学サイバーメディアセンター | SX-9 | 16 TFLOPS | |
| SX-8R | 5.3 TFLOPS | ||
| 大阪大学レーザーエネルギー学研究センター | SX-8R | 4 TFLOPS | |
| 九州大学情報基盤研究開発センター | PRIMERGY | 18.4 TFLOPS | |
| PRIMEQUEST | 13.1 TFLOPS | ||
| 核融合科学研究所 | SR-16000 | 1.28 TFLOPS | |
| SR-16000 | 1.2 TFLOPS | ||
| SX-8 | 0.5 TFLOPS | ||
| SX-8 | 0.06 TFLOPS | ||
| 自然科学研究機構 | PrimeQuest | 4 TFLOPS | |
| (分子科学研究所) | SGI Altix | 4 TFLOPS | |
| SR-16000 | 5.4 TFLOPS | ||
| 北陸先端科学大学 | CRAY XT-5 | 19.6 TFLOPS | ○ |
| SX-8 | 0.13 TFLOPS | ||
| 原子力研究開発機構 | FX1 | 214 TFLOPS | |
| (システム全体、2010/3稼働予定) | |||
| SGI Prism | 0.77 TFLOPS | ||
| SX-6 | 0.03 TFLOPS | ||
| 防災科学技術研究所 | Altix | 13.59 TFLOPS | |
| 産業技術総合研究所 | AIST SuperCluster | 8.59 TFLOPS | |
| SR-11000 | 0.87 TFLOPS | ||
上記リストのように、既にTOP500に入っているシステムを除くと、本当にスパコンってないんですね、日本って。どうも、システムが全部古くなってきているみたいです。それから予算が分散されている感じがします。
私がまだCRAYの営業だった頃、7つの旧帝国大学の大型計算機センターにおけるの年間予算は、合計で100億円でした。これだけの予算があると、実際には世界一のスパコンが毎年買える金額です。
行政刷新会議では、科学技術予算が大幅に削減されるようです。ただ予算を削減するだけでなく、何かもっと国としての方向性を持ってもらいたいと思います。
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